筋膜リリース

 

深筋膜までは徒手では届かない。
標準体型の一般成人の腹部の深筋膜までの厚さは2.8cm。皮膚、筋肉、脂肪など様々な組織が深筋膜の上にある。仮におもいっきり押して徒手で届かせても深筋膜の上の組織が動いているだけ。
骨に対しても同じ。徒手では骨は動かない。

では筋膜リリースは何をしているかと言うと浅筋膜にアプローチをしている。
浅筋膜は脂肪組織に挟まれている。この浅筋膜でさえも中で癒着がとれる、はがれるなどは30〜45分間力を加え続けないと動かないという研究結果もある。
解剖などでも筋膜を単体で引っ張っても10cmくらいしか引っ張れなかったと言う。

では筋膜リリースは何をしているのかと言うと、神経系、皮膚、軟部組織、リンパ、血管にアプローチをしている。
しかし、これでも疼痛などは改善の結果が出ている。このことから筋膜の癒着によって痛みは起こらない。
癒着、石灰化、インピンジメントが直接的な痛みの原因ではない。

ストレッチに関しては、ストレッチを行なって元の姿勢になった瞬間に戻ると言われている。ではなぜ前屈などが前より倒しやすくなるかと言うと、伸びている状態を「脳」が記憶する。伸びている状態を毎日記憶を更新させることによって、結果前屈などがつくようになる。
組織そのものが伸びているわけでない。

あくまでも「脳」ということ!

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