全般てんかんの種類と特徴に関する知識

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全般てんかんの種類と特徴に関する知識

●全般てんかんとは
⇒脳全体が過剰に興奮する発作が主症状とする病態である
※全般てんかんは部分てんかんと比較して良好

理由 全般てんかんは特発性てんかん(脳に明らかな病変を認めないてんかん)が多いため

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●全般発作の種類
◎強直間代発作(大発作)
☆症状
・突然意識が消失し、手足を伸ばし固くなる状態(硬直発作)となる
・硬直発作後、リズミカルに手足がガクガク動く(間代発作)となる
・発作終了後に多くは睡眠状態、もしくは意識が朦朧となる
(失禁、嘔吐、頭痛を伴うこともある)
☆発症頻度の高い年齢
・特になし
☆予後
・一般的に良好で知能は正常

◎欠神発作(小発作)
☆症状
・突然意識がなくなり、会話や行動が中断する
・数十秒間、ぼんやりした目つきになり一点を見つめる(基本的にけいれんは出現しない)
・発作後は元の状態に戻る
☆発作頻度の高い年齢
・学童期(5~15歳)・女性に多い
☆予後
・一般的に良好、知識正常

◎ミオクロニー発作
☆症状
・突然、全身あるいは身体の一部の筋肉が一瞬ぴくッと収縮する発作が出現する
(通常意識は消失しない)
☆誘発要因
・突然の光、音響刺激や入眠時に発作が誘発されやすい
☆頻度の高い年齢
・0~12歳
☆予後
・一般的に良好で知識正常

◎ウエスト症候群(点頭てんかん)
☆症状
・突然、頭部及び体幹前屈・手足は屈曲し突っ張る状態となる
☆好発時期
・特に寝起き、寝入り時に好発
☆発症頻度の高い年齢
・生後3か月~11か月・男性が多い
☆予後
・精神運動発達遅延
・不良、多くの症状はレノックス・ガストー症候群に移行する

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