気管支喘息の病態と臨床症状

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●気管支喘息とは
⇒気管炎症及び気道敏感性が亢進し、反復して気道閉塞発作を引き起こす疾患(気管閉塞は自然にあるいは治療により可逆性を示す)

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☆気管支喘息の分類
・アレルギー型:特定の抗原(アレルゲン)に対し抗体(lgE)が反応する喘息
・非アレルギー型:明らかな抗原が証明されず、発生機序が不明な喘息

☆有病率
・小児―15%
・成人―10%
小児喘息は90%以上がアレルギー型、成人喘息の50%以上が非アレルギー型
アレルギー型は小児と若年、非アレルギー型は中高年(40歳以上)に多い

☆気管支喘息の病態
・何らかの要因によって、好中球・Tリンパによる気道炎症が持続する
→気道リモデリング(平滑筋の攣縮・肥大、気道粘液分泌亢進)が生じる
→気道過敏性が亢進すると様々な刺激に対して気道閉塞が生じる

☆気管支喘息の臨床症状
◎身体所見
・気道閉塞・気道炎症により喘鳴・喀痰を伴う呼吸困難を繰り返す
(発作は夜間から早朝で季節の変わり目によく生じる)

◎聴診
・発作時に連続性ラ音(rhonchi・wheeze)が聴こえる

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◎呼吸機能検査
気道狭窄
→1秒(FEV₁)・1秒率(FEV₁%)が低下、気道抵抗が増加

注意 肺拡散能は正常であることが多い
→肺胞壁及び肺毛細血管は比較的良好な状態

◎気管支喘息の臨床症状
・気道閉塞は自然にあるいは治療により可逆性を示す
→ピークフローの日内変動が15%以上となる

【※最大呼気までできるだけ素早く息を吐きだした時の速度】

ピークフローを測定→気管支の状態を把握する(悪化する時期・症状の重症化)
気管支喘息の自己管理を行う

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