●運動の神経回路
⇒運動神経は運動野から命令をもらい活動する
・人間の身体は反対側の運動を支配するために脳が働くため、右手を動かしたい時は左の脳から右に延髄錐体で交叉する(この経路を錐体路という)
↓
※髄意運動のメインの活動である
語句知識
◎運動神経―脊髄の断面のお腹側にある出っ張り(前角という)に細胞体をもつ
◎運動野―中心前回にある
※運動野はたくさんの細胞があるため、手を動かしたりする際に非常に細かい動きができる
→錐体路がダメになると、、、ALS(筋委縮性側索硬化症)を発症
☆ALS病態
・運動ニューロンの変性による運動障害
(人口10万人当たり1.1-1-2.5人程度)
☆ALS症状
・筋力低下 ・筋委縮(舌も)
・嚥下障害 ・呼吸不全
☆ALS治療法
・有効治療なし
●骨格筋細胞のつくり
⇒骨格筋は脊髄の前角から運動神経を通り神経筋接合部に到達し、骨格筋細胞(筋線維)が筋束することでできる
※骨格筋収縮はα運動ニューロンに支配される
語句知識
◎骨格筋―骨にくっついている筋肉のこと
◎神経筋接合部―筋肉と神経のつなぎ目
◎筋束―骨格筋細胞(筋線維)が集まった状態
◎α運動ニューロン―錘外筋をコントロールしている
●神経筋接合部の構造
⇒神経と筋肉にアセチルコリンを通して情報を伝え、神経に活動が伝わってくるとシナプス小胞が膜と融合してアセチルコリンを放出する
↓
※アセチルコリンを受け取るグローブは筋肉側にある(これを終盤という)
➡終盤にはアセチルコリンの受容体があり、ニコチン型である
語句知識
・アセチルコリン―神経伝達物質
・シナプス小胞―アセチルコリンが集まってできる
伝達がうまくいかないと、、、重症筋無力症を発症
☆重症筋無力症病態
・抗アセチルコリン受容体抗体ができる自己免疫疾患
(人口10万人当たり11-12人程度)
☆重症筋無力症症状
・筋力低下 ・眼瞼下垂
・複視 ・呼吸不全
☆重症筋無力症治療法
・アセチルコリン分解酵素の阻害薬