体性感覚について(前編)

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●体性感覚
◎体性感覚は皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚を指す。視覚や聴覚といった特殊感覚とは異なり、感覚器が外からははっきり見えない、皮膚、筋肉、腱、関節、内臓の壁そのものに含まれている

●変換器としての感覚受容
◎人間の体にはいろんなセンサーがある(目、耳、口、鼻、皮膚)
これらには特定の受容器が受容できる適切な刺激がある。これを適刺激という

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・目➡網膜の光受容器―(目で見た光を刺激として受容する)
・耳➡蝸牛の機械受容器―(空気の振動をキャッチする受容器)
・皮膚➡皮膚の温度受容器―(温度刺激を受けて、外界の温度の関する情報を伝える受容器)
皮膚の機械受容器―(触られたと感じる受容器)
・口➡舌の科学受容器―(味をキャッチする受容器)
・鼻➡嗅球の科学受容器―(においをキャッチする受容器)

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●感覚の伝導路
◎感覚を感じるセンサーである受容器が感知すると、知覚神経を介して脊髄の背側へ伝えられる
脊髄に送られた情報は、脊髄の背側を上行して、間脳にある視床へと至り、最終的に大脳皮質の頭頂葉の存在する、体性感覚野へ伝わる
※嗅覚を除いて視床を経由する

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視覚の伝導路―受容器が感知➡視神経➡脳の視床(外側膝状体)へ伝えられる
※視覚は脳幹を経由しない
聴覚の伝導路―受容器が感知➡延髄の蝸牛の神経核➡中脳の蝸牛➡視床(内側膝状体)➡大脳皮質の感覚野
※大脳皮質の感覚野には受容野がある

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●刺激の特徴をコード
◎皮膚にはたくさんのセンサーがある これを感覚点という
痛覚>圧覚>冷覚>温覚
※痛覚の感覚点が一番多い

脳に伝わるとそれぞれの受容野に感覚点がいき、圧覚、痛覚、冷覚、温覚などが皮膚に伝わる これを刺激特徴選択という

●皮膚の感覚受容器
◎皮膚には温度や痛みを伝える自由神経終末(温痛覚)がある
触られた、押されたという刺激は機械刺激である

機械刺激の受容器

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●深部感覚(固有感覚)
◎体の動き、位置感覚、重さ感覚、体への抵抗を支配する

どこで検出するのか

●筋肉・腱センサー
◎活動電位はエネルギーを活動電位に変換して脳へ伝える
筋肉の錘内筋の中にある筋紡錘(Ia求心性繊維)を通り、感覚情報として中枢に伝わる
重さのセンサーであるゴルジ腱器官(Ib求心性繊維)を通り、中枢に伝わる

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