「速筋・遅筋」ー「羽状筋・紡錘状筋」

筋肉には大きく分けて速筋線維と遅筋線維がある

 ⭐️「速筋」は、すばやく収縮する事ができる筋肉で、一瞬の力(短時間で大きな力)を発揮するときに使われます。しかし、大きな力を発揮する反面、持久力(スタミナ)がなく疲れやすい筋肉です。

⭐️「遅筋」は、ゆっくり収縮する筋肉で、強い力を発揮することが出来ませんが、一定の力を長時間発揮する持久力があり疲れにくい筋肉です。

「速筋」は筋肉が白っぽく見えるため白筋、「遅筋」は赤く見えるため赤筋と呼ばれ、魚で例えると近海で泳ぐタイやヒラメは一瞬に逃げる速さをもった白身の「速筋」で、遠海で泳ぐマグロやカツオは、長時間泳ぐスタミナをもった赤身の「遅筋」です。

「速筋」は、主に短距離走やウエイト・トレーニングなどに使われ、この筋肉を鍛えるには、大きい負荷・少ない回数で、「遅筋」は、長距離走などに使われ小さい負荷・多い回数でトレーニングすると効果的です。

 

ある研究では早く動かすと速筋線維が発達しやすくなり遅筋線維は発達があまり見られず、遅筋線維を発達させるにはスピードの関与はほぼなかったとされている
➡️遅筋線維はどんな速度でも発達し、速筋線維はある程度速さがないと発達しない可能性が高い
*早い=1レップ4秒以内。遅い=1レップ4秒以上

「速筋」「遅筋」の筋肉にしめる割合は、生まれたときから比率は決まっており、トレーニングによって比率を大きく変えることはできないと考えられている。

 

・紡錘状筋

平行筋とも言われ、筋が縦に走っている筋肉である。

力こぶの上腕二頭筋、他には大胸筋や広背筋などが代表的である。

・羽状筋

筋線維が斜めに走っていて、平行筋に比べて線維が短い。

太もも前面の大腿四頭筋、腕の後ろの上腕三頭筋、ふくらはぎの腓腹筋、肩の三角筋が代表的な筋肉である。

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・具体例

上腕三頭筋:速筋が多いので高重量低レップでやった方が効果がある。

上腕二頭筋:紡錘状筋なので低重量高レップでやったほうが効果がある。

ヒラメ筋:遅筋が多いので 低重量高レップが良いが、波状筋のため高重量も挙げられ、良い反応をする。

本書には書いてなかったが上記から筆者が類推するに、下記も該当するのではないか?

広背筋:速筋・遅筋の比率は同じだが、紡錘状筋のため低重量高レップ

大胸筋:紡錘状筋であるが、速筋の割合が多いのでどちらでもOK

三角筋:やや遅筋多めだが、羽状筋のため高重量低レップ。ただし方は痛めやすいので過度な負荷は注意

 

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