DNS

DNSは、Domain Name Systemの略で、その名前が示すようにインターネット上でドメイン名(ドメインネーム※1)を管理・運用するために開発されたシステムです。DNSはインターネットを利用するうえでなくてはならない存在であり、現在のインターネットにとって、必要不可欠なシステムの一つとなっています。

では、DNSとはどのようなものなのでしょうか。

インターネットに接続している機器には「IPアドレス」という固有の番号が必ず割り当てられます。そして、インターネット上におけるすべての通信は、相手先のIPアドレスが指定されることにより行われます。例えば、JPNIC Web(http://www.nic.ad.jp/)をWebブラウザで見る場合、実際にはwww.nic.ad.jpのIPアドレスである202.12.30.144という宛先IPアドレスに対して通信が行われることになります。そのためhttp://www.nic.ad.jp/を指定するかわりにhttp://202.12.30.144/とすることも可能です※2

しかし、このようにIPアドレスで相手先を直接指定することは、インターネットを利用する各ユーザーが、該当するWebサーバ等のIPアドレスをなんらかの方法ですべて記憶しておく必要があり、現実的ではありません。また、なんらかの理由により相手先ネットワークの構成が変更された場合、IPアドレスはしばしば付け直されたり、変更される場合があります。このような場合、以前記憶していたIPアドレスでは接続できなくなってしまいます。

そのため、より人間が覚えやすく使いやすい「名前」で指定できるようにするためのしくみが必要となります。DNSはそれを実現するためのシステムです。

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