アルコールは1gあたり7Kcal
アルコールはATPになることができないのでエネルギーとして価値がないエンプティカロリーと言われる。
摂取した食べ物は基本的に胃で消化され小腸で吸収されるがアルコールは消化されないので20%が胃でも吸収され、80%が小腸で吸収される。
消化器官内のアルコールの吸収は早く、1−2時間で全て吸収される。
アルコールの血中濃度の上昇は30分ー2時間がピークでそこから下降していく。
1時間あたりで吸収可能なアルコール量は
男性約9g 女性約6,5g
350mlで5%の缶ビールを飲んだ場合、約18gのアルコールが含まれているので、男性であれば2時間、女性は3時間程度吸収に時間がかかる。
フラッシング反応とは・・・
アルコールを摂取した際に顔が赤くなる、動悸、頭痛などの総称。
人によって酔いやすさに差があるのはアセトアルデヒドから酢酸に変える酵素であるアルデヒドゲヒドロゲナーゼの強さの違いのため
アルデヒドゲヒドロゲナーゼの強さは遺伝的に3タイプに分かれる
①活性型➡️正常に働く
②低活性型➡️ゆっくり働く
③非活性型➡️全く働かない
②と③の人はアルコールを摂取するとフラッシング反応が起きやすい。
タウリンは肝臓の働きを活性化することでアルコール代謝を早くする働きがある。
2日酔い防止でタウリンを摂取する人がいますが、効果が現れるのは活性型を持っている人のみ
➡️どんなに肝臓を活性化してもそこで働く酵素がなければ効果は現れにくい。
自分が①ー③どのタイプなのかはエタノールパッチテストで確認できる。
アルコール度数70%のエタノールを染み込ませた布を7分間肌に貼り、剥がして10分後の反応でタイプを診断できる。➡️90ー95%正確性がある。
⭐️アルコールを積極的に摂取する方が不足している、摂取すべき栄養素
【亜鉛】
アルコールを摂取してアセトアルデヒドに変換する酵素の原材料はほとんどが亜鉛であるため。
年齢とともにお酒が弱くなるのは亜鉛の貯蔵量が減少するため。亜鉛はアルコール関係なく不足しがちな栄養素であるため、食事やサプリで積極的に摂取することが大切。
亜鉛の量➡️60代は20代に比べて10分の1、80代は300分の1ほど差がある
そのほかもテストステロン、性ホルモンの生成、体内の生理維持機能として欠かせない栄養素。
【ビタミンB群】
アセトアルデヒドから酢酸に分解される過程でNAD+が必要➡️これはナイアシン(ビタミンB3)からできるものでビタミンB群は単体ではなく(単体だと働きにくい)B群をまとめて摂取した方が協力し合いながら働くため。
またビタミンB群が体内で活性型として働くには亜鉛などのミネラルの働きが必要。
汗で排出されるアルコールの量は摂取したアルコールの5%未満と言われているので分解に必要な栄養素を摂取して分解、排出していくことが大切。